就職や転職活動において、企業に効果的にアピールできる自己PRには、基本的な構成があります。この構成に沿って各要素を当てはめることで、自分の魅力を最大限に伝える自己PRが完成します。
この記事では、自己PRの書き方のポイントや、強みを表現するためのキーワードごとの例文を紹介します。
自己PRの基本テンプレート
自己PRには基本の型があり、次のテンプレートに沿って内容を埋めていけば、効果的な自己PRが完成します。
- 自分の強み
- 強みを発揮したエピソード
- 結果や学んだこと
- 入社後に強みをどう活かすか
それぞれの項目で何を書くべきかを理解していきましょう。
1.自分の強み
まず、自分の強みは「実行力」「協調性」「責任感」など、一言で表現できるキーワードでまとめましょう。自己PRの最初に「私の強みは〇〇です」と伝えることで、その後のエピソードに対して関心を持ってもらいやすくなります。短く端的に表現できるキーワードを見つけて、冒頭でインパクトを与えましょう。
2.強みを発揮したエピソード
次に、強みを発揮した具体的なエピソードを説明し、自己PRに説得力を持たせます。例えば、次のような表現が考えられます。
- 実行力を活かして部員をまとめた
- 協調性を発揮してチームワークを強化した
- 交渉力を高めて成約を獲得した
さらに、文章にするときはこれらのエピソードを具体的に掘り下げて、ボリュームを持たせましょう。自分の強みがどのように結果につながったかを、詳細に説明して説得力を高めてください。
3.結果や学んだこと
強みを発揮したエピソードから、どのような結果が得られたか、そして何を学んだかを説明します。
- 実行力を活かして毎朝の練習に取り組み、その結果、全国大会への出場を果たしました。
- 協調性を発揮し、チームワークが強化され「職場が働きやすくなった」といった声をいただきました。
- 交渉力を磨いた結果、成約獲得率でNo.1の成績を収めました。
結果はできるだけ数値で表現すると、インパクトが伝わりやすくなります。数値化が難しい場合は「周りから感謝された」「〇〇と言ってもらえた」といった客観的な評価を記載することで、説得力を高めることができます。
4.入社後に強みをどう活かすか
最後に、自分の強みを入社後どのように活かせるかを述べて、自己PRを締めくくります。
- 「リーダーシップを発揮し、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えています」
- 「営業職では、粘り強さを活かしてお客様のニーズを引き出し、信頼関係を築いていきたいです」
このように「強みである〇〇を活かし、貴社では〇〇に貢献していきたい」という形でまとめるのが理想的です。自分の強みと企業の求める人物像を結びつけることで、企業にマッチする人物であることを効果的にアピールできます。
強みやエピソードが思い浮かばない場合
「自分の強みがよくわからない」「印象に残るエピソードがない」と感じている方もいるかもしれません。ここでは、強みやエピソードが思い浮かばない場合の対策について解説します。
過去の経験をリストアップする
エピソードがなかなか思い浮かばない場合は、これまでの経験を幅広く書き出してみましょう。成功体験に限らず、失敗や挫折の経験もOKです。なぜなら、失敗から得た学びや成長も自己PRにおいて大切な要素だからです。
たとえば「部活動で県大会出場を逃した経験」や「営業先でクレーム対応をした経験」など、ネガティブな出来事も積極的にリストに加えましょう。これらの経験を振り返り、挫折から学んだことや成長した点を見つけることで、自分の強みを再発見できる可能性があります。
学んだことを掘り下げる
書き出したエピソードから、具体的に何を学んだのかを明確にしましょう。
例えば、 「部活動で県大会出場を逃した経験を通じて、練習の質が重要であることを学び、弱点を把握して練習方法を工夫するようになりました」
「営業先でクレーム対応をした際に、お客様の立場に立つことの大切さを実感し、『自分がお客様ならどう感じるか』という視点を常に持つようになりました」
失敗や挫折からでも、ポジティブな学びを引き出すことが重要です。過去の経験から得た教訓を言語化し、自分がどう成長したかを説得力を持って伝えましょう。
自分の強みを表現する例文6選
ここでは、強みを表現するための6つのキーワードを使った自己PRの例文を紹介します。自分の強みや経験に近いものを見つけ、自己PR作成の参考にしてください。
- 目標達成力
- 責任感
- 計画性
- 適応力
- 共感性
- ポジティブさ
1.目標達成力
<自分の強み>
私の強みは、高い目標を設定し、それを達成するために全力で取り組む姿勢です。<強みを発揮したエピソード>
大学時代、マーケティングサークルで新商品開発プロジェクトのリーダーを務めました。私は「顧客満足度を業界トップレベルの95%以上にする」という目標を掲げました。周囲からは「目標が高すぎる」との声もありましたが、妥協せずに徹底した市場調査と商品の改良を進めました。<結果や学んだこと>
その結果、目標を達成し、顧客満足度をトップレベルに引き上げることができました。この経験を通じて、高い目標を掲げ、それに向かって努力することの重要性を学びました。<入社後、強みをどう活かすか>
私は、この目標達成力を活かして、貴社の事業目標達成に貢献したいと考えています。
「目標達成力」をアピールする際のポイント
- 具体的にどのような目標を立てたのかを述べる。
- その目標に向けてどのような努力をしたのかを説明する。
2.責任感
<自分の強み>
私の強みは、任された仕事を最後までやり遂げる強い責任感です。<強みを発揮したエピソード>
前職の飲食店で、新メニューの考案を店長から任されました。レシピの開発や材料の選定など、全てが初めての経験でしたが、任された仕事に責任を持ち、粘り強く取り組みました。<結果や学んだこと>
新メニューはお客様から大変好評で、若い顧客層や団体客のリピーターを増やす結果となりました。売上の向上にもつながり、店長からも高く評価していただきました。この経験を通じて、未経験の仕事でも責任を持ってやり遂げることの大切さを学びました。<入社後、強みをどう活かすか>
入社後は、私の強みである責任感を活かして、お客様に満足いただけるプランナーとして貴社に貢献したいと考えています。
「責任感」をアピールする際のポイント
- 責任感が発揮された場面を具体的に述べる。
- その結果、どのような成果を得られたかを明確に表現する。
3.計画性
<自分の強み>
私の強みは、計画を立て、それを着実に実行して目標を達成する力です。<強みを発揮したエピソード>
大学2年生の時、TOEICのスコアを3か月で150点以上向上させるという目標を立てました。日々の講義やサークル活動で忙しい中、大幅な点数アップは簡単なことではありませんでした。そこで、スキマ時間を有効に活用するために、朝は長文問題、通学時間にはリスニング、昼休みには英単語の暗記カードを見るというルーティンを計画し、実行しました。<結果や学んだこと>
その結果、TOEICのスコアは160点向上し、最終的に780点を達成しました。この経験を通じて、時間が限られた中でも計画的に取り組むことで、大きな成果を上げられることを実感しました。<入社後、強みをどう活かすか>
私はこの計画性を活かし、プロジェクトの各段階で必要なことを的確に見極めながら、事業の成功に貢献したいと考えています。
「計画性」をアピールする際のポイント
- どのような計画を立て、どれくらいの期間で実行したかを具体的に述べる。
- 計画によって達成した結果についても触れる。
4.適応力
<自分の強み>
私の強みは、新しい環境に素早く適応できる柔軟性です。<強みを発揮したエピソード>
大学1年生の夏休みに、大手ファストフード店でアルバイトを始めました。初めは、レジ打ちや商品の袋詰め、清掃など覚えることが多く、スピードについていくのが精一杯でした。しかし、先輩スタッフの動きを観察し、空いた時間を利用して実際に練習するなど、できることから一つずつ学んでいきました。<結果や学んだこと>
その結果、レジ打ちの速度と正確性が評価され、社内の接客コンテストに出場しないかというオファーをいただきました。この経験を通じて、未知の環境でも柔軟に適応し、積極的に学ぼうとする姿勢の大切さを実感しました。<入社後、強みをどう活かすか>
貴社では、新入社員研修後、すぐに実践の場に配属されると伺っています。私は、この適応力を活かして、どの部署に配属されても必要なスキルを素早く身につけ、即戦力として貢献できるよう努力したいと考えています。
「適応力」をアピールする際のポイント
- 適応力が発揮された場面を具体的に説明する。
- 結果や学びを数字や他者からの評価に基づいて表現する。
5.共感性
<自分の強み>
私の強みは、相手の気持ちに寄り添い、共感する力です。<強みを発揮したエピソード>
前職の営業職では、クレーム対応を任されることが何度もありました。初めは、相手の勢いに圧倒され、クレーム対応が苦手になりかけていました。しかし、先輩から「まずは相手の怒りに耳を傾け、冷静に対応し、誠実に謝罪することが大切」というアドバイスを受け、それを実践するようになりました。その後、社内で再発防止策や緊急時の代替案を提案し、クレームを最小限に抑える対策を講じました。<結果や学んだこと>
誠実な対応を心がけるうちに、顧客の怒りは次第に和らぎ、最終的には「誠意が伝わった」と感謝の言葉をいただけるようになりました。その後リピーターとなるお客様も多く、クレーム対応は信頼関係を築く貴重なコミュニケーション手段であることを学びました。<入社後、強みをどう活かすか>
貴社では、クライアントとの緊密なコミュニケーションが重要だと伺っています。私はこの共感力を活かし、クライアントの満足度を高め、信頼関係を築くことで貢献したいと考えています。
「共感性」をアピールする際のポイント
- 共感性のエピソードでも、積極的な対応や提案を加えると効果的です。
- ネガティブな経験も、最終的にはポジティブな成果や学びに変換して伝えましょう。
6.ポジティブ
<自分の強み>
私の強みは、どんな状況でも前向きに捉え、ポジティブに行動できる点です。<強みを発揮したエピソード>
大学1年生の時、必修科目のプレゼンテーション課題で、4人のグループを組みましたが、意見がまとまらず進捗が停滞していました。しかし、私はメンバーそれぞれの強みを活かせば良い方向に進めると考え、一人ひとりの意見を積極的に取り入れるようにしました。<結果や学んだこと>
プレゼンテーション当日、教授から「チームワークが素晴らしい」と高く評価されました。この経験を通じて、ポジティブな姿勢が個性豊かなメンバーをまとめ上げる力になることを実感しました。<入社後、強みをどう活かすか>
貴社では、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まり、イノベーションを生み出すことが期待されていると伺っています。私はこのポジティブな姿勢を活かし、どんなメンバーとも積極的にコミュニケーションを取り、各メンバーの強みを引き出して貢献したいと考えています。
「ポジティブさ」をアピールする際のポイント
- ポジティブな姿勢が成功に繋がった具体的なエピソードを述べる。
- 結果や学んだことを、他者の評価や具体的なフィードバックを交えて表現する。
自分の強みを見つけ、端的に伝わる自己PRを目指そう
自己PRで最も重要なのは、自分の強みを理解し、それに基づいたエピソードを持っていることです。強みさえ明確になれば、自己PRはテンプレートに沿って簡単にまとめられます。過去の経験から自分の強みを見つけ出し、端的に伝える自己PRを作りましょう。
